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サンドラの小さな家のxavierのレビュー・感想・評価

サンドラの小さな家(2020年製作の映画)
3.8
世界は変えられる。この場所があるから…
サンドラは夫の暴力から逃れ、幼い2人の子どもモリーとエマを連れてホテルで仮住まいを始めるが、長い順番待ちで公営住宅にも入れずにいた。
そんな中、彼女は娘たちとの会話から自分で小さな家を建てることを思いつく。
サンドラは、清掃人として働いている家のペギーや建設業者のエイドらの協力もありマイホームを立て始める…
ストーリーはこんな感じ。
法律&役所は、ホントに人の役に立っているんだろうか?って思わせる作品
この作品に出てくるサンドラの元夫のガリーは最悪なヤツ。
事あるごとにサンドラに復縁を迫り、一方では週末しか会うことが出来ない娘たちの親権も狙っている。
サンドラや娘たちと前みたいに一緒に暮らしたいから。
でも、サンドラは何気ない時でも、フラッシュバックが起きるぐらい暴力を奮われていたんだから、戻るハズがない。それなのに、あらゆる法律を使って親権をもぎ取ろうとする。
確かに、法律的にはガリーの方が正しいんだろうけど、心情的にみれば"こんなクソ野郎が何言ってんだ!"って思える。
法律って杓子定規すぎて、弱者の味方じゃないんだな。
役所もそう。700人から順番待ちをしてる公営住宅なんか紹介する?
普通に考えても、おかしすぎるよね
だって、大半の人どころか、殆んどの人には住むことが出来ないんだから…
かと言って、他の案を出してもくれない。だからサンドラは自分で家を作ろうとしたのに…
難癖が酷すぎる!

まぁ、こんな状態だったら心が折れてしまうよな。彼女がそうならなかったのは、色々な人や娘たちが支えてくれたおかげだった。精神面では、娘たちが大きな支えになったんだけど、他の面で支えになったのはペギー!
この人、口は悪いんだけど凄いいい人
サンドラの母親が彼女の清掃人をしてたらしいんだけど、その仕事以上に彼女の支えになっていた。
そしてそれを返すべく、サンドラに裏庭の土地を貸し、そこに家を建てなさいって申し出る。その上、彼女はサンドラが挫けそうなときも側に寄り添い
精神面でも支える。
そんなもんだから、彼女とサンドラのシーンは心を揺さぶられる事が多く…
泣けた、泣けた…

ジャケ写で直感的に借りた作品だったので、あんまり期待してなかったんだけど、泣けたりホッコリしたり良い作品でした。
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