このレビューはネタバレを含みます
タイトルからずっとアリーという名の女性が悪夢を見せたり、うなされたり、夢の中に登場したり、みたいなダークファンタジーを勝手にイメージしてたので、鑑賞中も「なかなかアリーさん出てこないな」と思ってたんだけど、最後に原題「Nightmare Alley」を読んでわかった。アリーじゃなくてアレイなのね。「悪夢のアリーさん」じゃなくて「悪夢小路」なのか。でも、これカタカナ英語邦題なら「ナイトメア・アレイ」が正解だよなあ。発音もアレイの方が近いし。過去にも『パラダイス・アレイ』なんて映画もあったし。
という思い込みの勘違いがノイズになってたが、作品はデルトロ得意の悪夢的美学・演出が冴えたピカレスクノワールでとても面白かった。個人的にはデルトロが予算掛けて撮った好みの作品を観られるだけで幸せ。