ギレルモ・デル・トロ監督のノワール。ファンタジーではないけど、見世物小屋が前半の舞台なので、監督が好きそうな"不思議な世界"や"異形のものたち"もしっかり出てきます。(といっても今回は見世物のためのフェイクという設定がほとんどなので、ホンモノ感ある異形の存在はホルマリン漬け胎児くんくらいでしたが…)
全体的にダークで淡々と進むので、面白い！という感じではなかったけど、主人公の最後のセリフと笑いによって、主人公のこれから先の行く末とか、どの地点なら引き返せたんだろう？いや始めから狂っていたのか…とかいろいろ考えてしまったので、はいこの映画の勝ちですね。
あとこれは完全に個人的な好みですが、デル・トロ監督の映画には、あんまりＡリスト俳優にずらずらーっと顔を並べて欲しくないというか…。俳優のイメージや華が、独特の世界観の中でノイズになる感じ。そこまで知名度なくても個性的で演技のうまい俳優いくらでもおるやろハリウッド〜〜
あ、でも今回ブラッドリー・クーパーはとても良かったです。いい意味でイメージを壊されました。
