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ナイトメア・アリーのyuuuumiのレビュー・感想・評価

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)
3.5
異形の世界を描いたノワールとスリラーが融合した物語。

見世物小屋に住み着くことになったスタン(ブラッドリー・クーパー)。
そこで目にする出来事は現実離れした非日常の世界。

スタンと出会う様々な人物が彼に影響を与えていき、成功を手にしたかのように感じるが、彼の経験していく出来事こそが悪夢の始まりだったように感じた。

リッター博士(ケイト・ブランシェット)という心理学者との出会いから大きな展開を迎えることになり、大路へと足を踏み入れたかのように感じるが、所詮は小路の中でもがき、抜け出せず、あてのない道を進むかのような寄り道だらけの人生。
このタイトルの『アリー』が小路という意味なのに納得。

この作品、とにかく暗い。
見世物という奇異な外見や、獣人など、異形なものが目に飛び込んでくる世界が不条理に感じた、悪夢を描いた作品でした。
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