一人旅

マーベルズの一人旅のレビュー・感想・評価

マーベルズ(2023年製作の映画)
5.0
ニア・ダコスタ監督作。

『キャプテン・マーベル』(2019)の続編で、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)では第33作目となります。

今回はブリー・ラーソン扮するキャロル・ダンヴァース(キャプテン・マーベル)が、旧知のモニカ・ランボーとヒーローオタクの移民少女カマラ・カーン(Disney+配信「ミズ・マーベル」のヒロイン)と即席チームを結成し、因縁の強敵を相手に地球存亡を賭けた戦いに身を投じていく姿を描いたSFアクションとなっています。

運命に導かれた3人の女性の絆と共闘を軸に、強大なエネルギーを持つバングルを巡る新敵との攻防を宇宙規模のスペクタクルアクションで活写したヒーロー映画で、主人公たちが女性で敵も女性、監督のニア・ダコスタも女性というMCUの中では特に女性色の濃い作品です。女性3人の場所が瞬時に入れ替わるスイッチングシチュエーションが特色ですが、熾烈な戦闘の最中での予期せぬ入れ替わりによるハプニングが目立っていて、入れ替わり要素を戦闘の実践に活かした演出が思いのほか見られないのが惜しい点です。それでも、歌でしか言葉を発せない宇宙民族との交流や、猫の姿形をした危険生物“フラーケン”の増殖&意外な活躍ぶり等、奇を衒った演出が独自色を打ち出した女性活躍映画で、主演のブリー・ラーソン&テヨナ・パリス&イマン・ヴェラーニが息の合ったトリオ演技を魅せています。
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