いい意味で本作は詐欺映画だ。というのもポスターを見る限り、認知症の父親とそれを看病する娘の感動作！(ポスターに書いてある“史上最高の演技"がその思い込みに拍車をかけてミスリードを誘う)にしか思えないからだ。
あるいは、「認知症って大変だなと思った」といった認知症を自分と切り離した、つまり老人がかかる病だから自分には関係ない、といった類いの感想が乱立することもまた本作の魅力を最大化している。
詳しくは公開後改めて鑑賞してから書きたいが、とにかく前情報はいれずに「お涙頂戴家族映画」だとあえて思い込んでから鑑賞してほしい。
