オスカー俳優アンソニーホプキンスの演技を宣伝でも押しまくっていて、それは評判通り素晴らしい。
もうちょっと宣伝の仕方考えても良いのでは？と思う。
あの宣伝じゃ娘と認知症父の感動ドラマかと思う人沢山いそう。
親子のドラマも勿論感じるがやはり認知症を疑似体験させられるスリラーの要素が強い映画。
徹底して認知症の父視点の世界を観せられることで、今は何が起きてるのかこれは本当なのか、この人は誰？とか思わされた頃にはもうしっかりとこの映画の世界観に引き込まれていた。
全く説明過多にならずに映像や簡単な会話のやり取りだけで認知症の症状を描き切り、そしてかなりリアルなものにしているのは、さすがアンソニーホプキンス。
この映画のアンソニーを観て自分の祖父の認知症の時を思い出した。
周囲の人だけでなく当の本人も苦しく怖かったんだなと切なくなった。
この１ヶ月ちょっとでミナリ、ノマドランド、ファーザーとアカデミー賞関連の作品を観てきたが自分的にはこのファーザーが１番好き。
