ロンドンに暮らす81歳のアンソニーは最近身の回りの異変に戸惑いを隠せなくなるお話。
アンソニーホプキンスの演技が凄まじいのはもちろんな事
普通の日常のように見えていたシーンが徐々にゾッとするような展開になっていくのが特に印象的でした。
お話が進むにつれて主人公は自分が壊れていくのを感じるのか、ラストの頃にはもらい泣きしてしまいました。
私事ですが自分も末期腎不全で現在も治療中ではあるので体調が悪い時は壊れていく感覚を覚える瞬間もあり一層この手の出来事には共感してしまいます。
自分事としなくても本作品は見せ方が非常に丁寧でニューロティック・スリラー味もあるため、二度観ると新しい発見がありそうな間違いなく今年公開作品の中でも個人的トップ10に入る名作です。
上映館は少なめですが是非ご鑑賞いただければと思います。