難解なミステリーを見ているかのような感じ。伏線はあるけどミスリードとは違い、認知症を患っている彼の視点からだから何が本当で嘘なのかが曖昧になっているという描き方が斬新。
いろいろ考えながら見ていたけれどところどころ疑問が解決していないので、これから考察サイトとかを見ながらもう1度鑑賞予定。
追記
考察を見ながら再鑑賞してわかったことは、すべての辻褄が合うと思ってはいけないということ。
整理して見たのにハテナばかりで、きれいに伏線を回収したいモヤモヤが残るけど、認知症の症状としてこういうあべこべが毎日の生活に表れると言うことなんだと思う。
ただ、わたしが思うカギは家に突然表れる青と黄色の椅子にある気がする。アースカラーの中に表れるビビット色の椅子に注目です。
アンソニー・ホプキンスの認知症の演技は素晴らしかった。特にいろんな感情がごちゃごちゃになって咽び泣くシーンの演技は、さすが俳優といった感じ。すごい。