家と記憶。
現実の人生は真っ直ぐ前にしか進まないはずだけど、脳が混乱すると行ったり来たりしてしまうのを、時間を操るメディアである映画の特性を活かして上手く表現していて面白かったのだが。
発想は面白いと思うのだけど、真面目な映画だなーと思ってしまった。
もっとジャンル映画的に振ってくれた方が僕は好みだったと思うけど、まあ現実に当事者がいる話でそうするのはさすがに不謹慎なのも分かる。
なんとなく思い出したのは『家族の肖像』。家から出ない老人の話だから。
【一番好きなシーン】
オリヴィア・コールマンが去っていく最後のシーン。デカい顔の像がいい。