認知症スリラー。
全ての辻褄が合ってないという恐怖。
同じ名で入れ換わる人物。ループする時空。見知らぬ家族。歪んだ時系列。夢と現実と記憶の混ざったモンタージュ。
様々なサスペンスやSFの導入部の手法をあらゆる所に取り入れることで、全編純度100%の究極のスリラーとなる。
恐ろしいのは、これはエンタメでも空想でもなく、現実に起きていて誰もがいずれ体験する可能性のあるということ。
しかも、このサスペンススリラーの迷宮の出口は「死」以外ない。生きてる内に出ることの叶わないラビリンス。
これほどの社会派ホラーを見たことがない。最大級のホラー体験が我々の人生には待っている。
何これ…