このレビューはネタバレを含みます
認知症の恐怖
カメラが撮る=歴史化という作用。ある種の真実が映っているということが非常に効果的に使用されている。
真実かのように映っていたことが次の瞬間には辻褄が合わなくなっている。
周りからすると「病気が進んじゃっているね」に過ぎないが、本人からすれば「世界がどんどん狂っていく」恐怖。覚えていることしか覚えていない(忘れているということすらわからない)ので、時間は跳躍したように感じられ、また循環し、またはそれすら記憶の回想かもしれない。
恐ろし過ぎてアルツハイマーの研究がどこまで進んでいるか調べてしまった。