2022/No.268
アンソニー・ホプキンス主演の認知症の父親と娘の葛藤を描いたヒューマンドラマ。
認知症の主人公アンソニー・ホプキンス演じるアンソニーを主体に描かれているので、時系列がバラバラだったり、見えてない人が見えていたりちょっとホラーぽさとサスペンス要素のようなものがあって認知症になるとこうなるのかな？と思わされて怖くなる。どれが本当なのか混乱しながら観ていた。97分と割と短い作品なのに凄く長く感じた。
ラストのママに会いたいと言い出すシーンが見ていて辛い。
やはりアンソニー・ホプキンスの演技が本当に凄い。演じる側はかなり苦労する役柄だと思う。「羊たちの沈黙」のレクター博士の迫力と恐怖感はないけど、この役もまた違う独特な雰囲気と認知機能が低下しているという違う意味での恐怖感を感じた。
それから娘のアンを演じたアリヴィア・コールマンもかなり体当たりな演技で、父親の介護に苦労する姿に感情移入してしまった。
老後は誰にも迷惑かけたくないなと正直思ってしまった。
