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フランクおじさんのksのネタバレレビュー・内容・結末

フランクおじさん(2020年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

家族から変わり者扱いされている14歳のベス。唯一の理解者はニューヨークに住んでいる大学教授でおじのフランクだった。
フランクは父である祖父から疎まれており、よほどのことがない限り地元には帰ってこない。
ベスはその理由が分からずにいた。
1969年、フランクと進路について会話をした祖父の誕生パーティーの日から4年後、ベスはニューヨークの大学に進学しフランクのもとを訪ねる。

姪思いのフランクと、フランクが大好きなベスの関係は思いやりが感じられてとても良い。
ただ全体として、心温まる話にしたいのか、コメディぽくしたいのか、どうも見せたい色が定まらなかったように思う。
というのも、ベスの語りで始まるのにフランクからベスに何が伝わったのか細かい描写がないので、見終わった後すごくもやもや。不完全燃焼。
最後の「人には居場所が必要。わたしにはここが居場所だと分かった」というベスの台詞、いやベスがニューヨークで何を体験したとか全然なかったのにそれで締めるんですか??めっちゃ「どこから出てきた」感。
フランクおじさんと、10年来のパートナーであるワリードの仲の良さや、家族は君だけだと抱き合うところは切なかったし、良いシーンは沢山あるけど、良いところを繋ぎ合わせて出来てるみたいで、単調とは違う物足りなさを感じた。
よりによって遺言状が読み上げられる場でアウティングされたフランク。彼に対する家族の態度があまりにも軽いのも気になった。
だって30年だよ?30年も父親から拒絶されて、ろくに実家に寄り付けなかったのに。よく分からないよ……。
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