翠

フランクおじさんの翠のネタバレレビュー・内容・結末

フランクおじさん(2020年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

映画観る時ってあらすじ読んでから鑑賞することのほうが少ないのですが、今回も同じく。
タイトル「フランクおじさん」だけど、主人公ベスで進むのかな?穏やかそうな作品だな〜と思って鑑賞したら、だいぶ違っていました。

1970年代のアメリカ。まだまだ同性愛者に対する差別のあった時代。
ゲイであるフランクおじさんの父が突然逝去し、恋人のウォーリーと姪のベスと共に実家に帰るお話。
何より驚いたのは父の遺言だよね…あんな…あんなことってある?!って、悲しさと変な怒りが込み上げるこの感情。
フランクおじさんの過去も少しずつ明らかになるのだが、少年期に付き合ってた彼との情事を父に見られてしまい、父と疎遠になる。
また、フランクおじさんの別れの切り出し方が悪かったこともあり、相手の少年は自死してしまう。
…という過去があることもあり、おじさんの傷は計り知れないよね…。
フランク父の遺言の後はハラハラしながら観ていたが、家族が温かく受け入れてくれてホッとした。
父の遺言(ほぼ悪口)で親族に知られるという最悪なカミングアウトになってしまったが、弟や母にあった壁が少し薄くなったのが良かったなあと。
弟はまだ少し神妙というか、受け入れたいけど少し理解が追いつかない雰囲気がリアルさを出していた。弟の奥さん明るくてめっちゃいい人だったな〜
フランクおじさんの恋人・アラビア系のウォーリーも明るくて、フランクおじさんをよく理解している人でした。家族だなあこれは…
観終わった後、「良い作品を観た…」という気持ちになりました。
翠