このレビューはネタバレを含みます
ジャッキーファンであれば彼が(短い時間とはいえ)アクションしているだけで大満足だと思うので、そうした意味では一定の需要はある作品だとは思います。
しかし、ジャッキーに対して平熱の私(しかも近年は体制翼賛などで印象はあまりよくない)からすると、まさにスコア3.5の「ザ・普通」という感想になりました。
基本としては王道アクション映画で、場面転換ありつつバランスのいい戦闘シーン、バディものの「助け・助けられ」、中国人・スラブ人・アラブ人・アメリカ人など大国のプレイヤーが登場してまぁ色々とやるわけなんですが。
ストーリーや人物描写などはどこかで見たことがある「デジャブ」連発による胃もたれ、「環境活動家の娘」の設定もすごく浅い(CGのライオン出したいだけ?)、ジェンダー観もすごく古臭い(ハニートラップのくだりとか20世紀かよと)、とりあえず金かけて撮影している派手さがあるからどうにか見れた感じでした。
唯一興味深かった点は、この作品そのものが中国という国を象徴しているように感じ取れた点。ITに関しては、中国企業はすでにトッププレイヤー入りをはたしていますが、「文化」というジャンルにおいてはこれから成熟するのかなと思ったり。