しちれゆ

キネマの神様のしちれゆのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
3.6
山田洋次監督の寅さんシリーズを一作もきちんと見たことがありません。実家のTVでやっていてチラッと見たくらいはあるけれど。なのに山田監督らしい、松竹らしい作品だなぁ、と思ってしまう作品。
文句をつけようと思えばつけられるもろもろもある。
菅田将暉→沢田研二
永野芽郁→宮本信子
あんたら人生 棒に振ったのか、という変わりようとか。素敵に歳をとるって難しいなぁ…

でも昭和の映画人の熱い思いは現代にも生き続けている。否、昭和だけでなく日本だけでなく世界中の映画人の愛が形になって私たち観客にひとときの夢を見せてくれる。
「カットとカットの間に神様が宿るんだ、映画の神様が。」
テアトル銀幕みたいな映画館が街の景色に溶け込んでそこかしこにあり、映画というものが人々の生活の身近にあった幸せな時代を覗きこんだような、そんな作品でした。
しちれゆ

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