Yuri

キネマの神様のYuriのネタバレレビュー・内容・結末

キネマの神様(2021年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

話としてはよくあるダメ親父からの脱却感動ストーリーなのですが、山田作品はどうも山田節に呑まれる俳優吞まれない俳優が気になってしまい集中出来ない!!それくらい呑まれる俳優は山田節といえば聞こえがいいけど学芸会になってしまっているし、逆に過去パートを演じた若手陣は呑まれる人が殆どいなくて、純粋にキラキラした青春を演じていて良かったです。皆上手かったけど、特に北川景子がどんどん上手くなっていくなぁと素晴らしかったです。あとは寺島しのぶと片桐はいりの圧!(笑)以下、ツッコミパレード。全体的に現実を理解していない家族だし、監督だなぁと。仕事クビになったらテアトルの年会費なんて払える余裕ないし、コロナ禍設定なのに救急車来るの?お見舞い入れちゃうの?緊急事態宣言前なのに退院後の弱った体で映画館に行くの?映画館で一人だからってマスク外すの、息してる限り止めて。そこで死んだらコロナかと思って他の観客真っ青になるし、映画の神様に殺されたって流れが成立しちゃうけど、それでいいの?自宅のロケーション、墓近すぎだけど、どうしてそこにしたの?と頭の中がえ?え?の連続でした。時流を取り入れたくてコロナを無理やり入れたせいで生じた不自然さの穴埋めが全然出来ないのなら、入れない方が潔かったと思います。不自然な演出も故・大林宣彦くらい有無を言わせない勢いがあればいいんですけど、結構ゆるゆるなのが山田作品なんですよね。今作に限っては私情が映画を台無しにしていた・・・。でもまぁ、予想通りの結末に落ち着いたけど、授賞式シーンでちょっと感動出来たし、映画のキラキラした時代はVFXが良かったのもあっていいなぁと思いました。
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