いっちー

キネマの神様のいっちーのレビュー・感想・評価

キネマの神様(2021年製作の映画)
4.0
一番疑問だったのは、淑子さんがなぜテアトル銀幕の名前を覚えていなかったのか。。よしこちゃんはなかなか薄情だわな。

人は人生最大の夢を諦めさせられた時、人としてのカッコ良さとか、どうでも良くなってしまうんだなという。

でも、一緒に生きていくと決めた淑子さんも、もし別れたら自分の人生を否定しちゃうからなぁ。

ゆうたくんの真面目だけど熱のこもった感じが伝わる演技が最高だった。
「お前分かってるな!童貞のくせに」
ゆうたくん、映画好きでよかったね〜、

「あら、お父さんのことじゃないの」
パッと理解できてない淑子さんが綺麗すぎた。

「あんたがおじいちゃんを才能のある一人前の人間として認めてくれていたことなの」
人として尊敬できるようになって、「借金なんてなんとかなるの」とか、現実を受け止めて前を向いていこうという気持ちで
クランクインまでいけたのが良かった、脚本頑張って書き終えてよかったね。

最後まで観ると、もともとゴウは繊細で、完璧主義で、上手く立ち回れなくて、そういう自分のことを分かっていたから、テラシンにあんなことを言ったんだな。2回も。ひどいよな、想い合っていることがどれほど尊いことなのか。

「今からやり直せばいいじゃないか」って、テラシンさん、貴方は良いお方だ。ひどいことされたのにずっと付き合いをしてくれるなんて良い友を持ったよ、ほんとに。

「俺は幸せだけど」って言えるのであれば良かったよ、キネマの神様のシナリオみたく連れ去られなくて。。

園子さんの立ち位置があまり活かされてなかった、ただただべっぴんさんの女優さんって感じだった。
いっちー

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