予告とかはもうハズレ感満載だし実際見ても予告の印象とあんまり変わらないけど、テンポも良いし、テーマも誰もが興味あるものだから、まあ退屈はほぼしないんじゃないかな。
末期病患者を100人以上安楽死させた実在のロシア系アメリカ人、通称ドクター・デスに着想を得たフィクション。
もう苦しみしか残っておらず死を望む患者を痛みもなく殺すっていうのが良いのかどうかっていうのが、すぐ明確に答えられる人っていないんじゃないかな。
これ言うとフォロー外されるかもレベルのこと言っちゃうと、正直俺は生きられる見込みがもうなくて本気で死を望む人なら死ぬ権利があっていいと思う。
本当に危ういテーマを扱ってる映画だか描き方次第では名作になり得たかもしれないけど、今回の犯人の動機はそういった終わりのない葛藤の末のものではなく、悪い意味で完結したものだったので、この映画に全く深さはないです。(たぶん描き切れなくて意図的にそちらに舵を切ったんだと思う)
あとは予告見たらすぐわかるけどこの映画いわゆるオーバーアクト映画で、その時点でもう見る気にならないという人も多いと思う。
特に主人公の綾野剛は80年代の刑事像か！って感じ笑
でも綾野剛の娘の、腎臓患っててドナー待ってる子がいるんだけど、この子の演技は切なかった。泣き演技のところ泣けた。
あと皆オーバーアクトはオーバーアクトなんだけど、それが逆に良い風に映って一種の怪演みたいに見えるときもあって良かったです。
うん。面白かったです。
