このレビューはネタバレを含みます
綾野剛氏主演で中山七里作品のミステリーというのに期待しすぎてしまった感アリ｡
決してつまらなかった訳ではないのに､結末に意外性を少しも感じなかった｡
Dr.デスとその相棒はやはりとても上手い｡
故に怖い！
安楽死云々は犯人なりの正義があるのかもしれないけれど､じゃあ生きたいという人間を殺そうとする矛盾は何なの？
八つ当たりの殺意という信念の破綻は､ある意味Dr.デスが救いの神などではなく､感情的な面を持つ殺人者であるという人間らしさを見せられた気分｡
よくサスペンスを見ていて思うのは､サイコパスやソシオパス相手につい弱みを語る捜査官たちの迂闊さは正気の沙汰じゃないということ｡
何か起こるに決まってるじゃないか｡
