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監視資本主義 デジタル社会がもたらす光と影のhiのレビュー・感想・評価

4.0
Google、Instagram、Twitter、Facebook、、、ソーシャルメディアそのものを作った人々が喚起するインターネットメディアへの注意喚起をインタビュー形式で伝えるNetflix制作ドキュメンタリー映画。


インターネット、SNSの"ユーザー"っていう言葉がテック業界かドラッグ業界だけっという表現、、、、笑えないですね。

インターネットはツール(物)ではない、ツール(物)の域を超えている。企業はAIにより、ユーザーの欲望を満たし広告を見せることに成功している。ユーザーの指向を、志向を、誘導することで、生活様式、政治的志向さえもコントロールし、平等な情報ではなくなり、分断を生んでいる。

AI技術は資本主義社会の夢のマシンかもしれない。SF映画で見たようなロボット型のAIではなく、私達は既に行動と志向をAIに支配されてる。
自分でインターネットで検索する行為は能動的であるように見られるがその先にあるものはほんとに自ら選んだ物だろうか、、、、その情報は真実だろうか、、、誰もその真偽を追求することはできない、、、大人でさえフェイクニュースを見分けることができないのに、子供が見分けることができるだろうか、、、。

wikipediaの記事さえもアクセスする地域やユーザーの好みに合わせて表示されるって凄いですね。もはや関心しますよ。
企業はなんでもやる。
グロースハック※人間心理学を使った経済効果の研究、は確かに経済の世界では常識的かもしれないが、どうして善良な方向には使われないのだろう、、、。

テック業界がなにを生んだのか、
環境破壊の例はほんとにしっくりきた。人間の欲を満たす為に失われたものを考えるべきだ。それを開発者本人たちが顔出しで出演しているところに、この作品の意味と意欲を感じます。


私達は一体どこに生きているのだろう。

しかし果たしてホントにソーシャルメディアとインターネットメディアに触れることをやめるべきだろうかといったら
それは答えにはならないと思った。ソーシャルメディアであれ、ファストフードやファストファッションも、資本主義の中にいる限り、セルフコントロールしかない。。。

Netflixらしい、ドキュメンタリー、面白いですよね。
でもNetflixでさえもAIによって、私の嗜好に合わせてマッチ度を表示してくれますからね。。。
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