JTKの映画メモ

クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男のJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

4.6
わしのことになるが映画より音楽の方が好きで幼児の頃から洋楽のシングルを持っていた。モンキーズとバンド名が思い出せないが「あべびべびばらばら♫」って歌っとるヤツ。アレ何だったかな。
70年代の音楽は後追いが多かったが、80年代はまさにリアルタイム。普通のロックも大好きだったが、その時代はやはりニューウェイヴやポストパンクが花盛り。カルチャー・クラブやデュランデュランみたいなメジャー感あるキラキラしたバンドも好きだったが、もうちょい翳りのある澱のような質感を持つバンドは大体、この映画のクリエイションやラフトレードや4ADやファクトリーというインディーズレーベルのミュージシャンだった。
バンド名数え上げたらキリがないんでやめとくが。
この映画アランがまだ若くてロックに目覚めた1974年あたりから始まるんだな。ボウイがイギリスで爆発的人気を誇った頃。ファッションもかかる音楽も、その辺の描写はなかなか丁寧でテンション爆上がり。後半少し尻すぼみになるものの全体前のめりに楽しめた。てか、めちゃめちゃ良かった。

"俺は音楽しか大事じゃない"アラン・マッギー

素晴らしい。
こういう作品があることや、その時代のことを愛情を持って伝える意志に、わしは最大限の拍手を贈るよ。

どんだけ才能があろうが、誰かが表に出してやらんとな。ミュージシャンなんてクズが多いんだで。そんな熱量を持つ裏方に光を当てた作品がもっとあればわしゃ嬉しい。
ブライアン・エプスタインがキャバーンでジョン・レノンに一目惚れしなきゃ、ビートルズも世に出んかったんだで、裏方さんエラい!

やっぱ、音楽最高。
昨日(2023.11.28)のモリッシーも東京くんだりまで観に行きゃ良かった。