「腐敗した政権」
ルーマニアのライブ中に起こった火災をきっかけに次々と明るみに出る腐敗したルーマニア政権と製薬会社・病院経営の数々
それを追った新聞記者と腐敗した政権を変えようとする若い大臣の生き様を切り取ったドキュメンタリー映画。
とんでもない内容の記録が映し出されたドキュメンタリー。よく映画に出来たなという内容になっている。
ただ、ドキュメンタリーの記録映像としては貴重な超内容になっているが、映画作品として面白いかは別。
他人事ならぬ他国事ではない内容に、日本人として色々現在の自民党政権に思う事は人それぞれある。
前半、腐敗っぷりを追う新聞側・後半新しい政権側の大臣という構成は上手いなと感じた。
しかし、どこか「へぇー」という域は超えず感情移入出来ずに傍観している自分がいた。
もう少し作品として緩急がつく演出にすれば良いのにとは感じてしまった。
映画内で起こっている出来事が衝撃的な内容なのだが、淡々と描かれるので私は気持ちの高揚がなかった。
退屈な訳ではないが、映画としての面白さはなかったかな。
今作が好きな方はぜひNetflixで配信中の「イカロス」というドキュメンタリー映画をぜひ見てほしい。
今作で何も感じられなかった私であるが、「イカロス」ではあまりの衝撃的な内容にえっ?これマジで大丈夫なのと震えてくる&映画としても想像を超えていく展開に手に汗握る程に面白い。
そう、今すぐ「イカロス」を見よう。
そんな作品でした。