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コレクティブ 国家の嘘のbluemercenaryのレビュー・感想・評価

コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)
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クラブ火災での死者は27人。
病院に搬送された負傷者180人 ―― この内37人の若者が次々と病院で死亡した。
取材した編輯長以下スタッフは理解不能な院内感染の実情を知る事になる。

製薬会社と病院院長、政界の癒着は古今東西定番。
ここにマフィアが加わり、官僚も同席するのは旧社会主義国家の常。
戦慄したのは、出荷段階で表示の1/10に希釈された消毒薬が、更に病院で希釈されて患者に使用される事実。
そりゃ感染するし死にますよね。
顔に蛆が涌いた状態で放置される若者の映像は衝撃。
賄賂で蓄財した病院長はスイスでクリニック経営し、有力者は国外の病院へ。
薬品メーカーのオーナーは謎の死を遂げる。
新政権で就任した若き大臣が対峙する闇は大きすぎる。
全てが解明され、関係者が駆逐され、医療水準が先進国に追いつくのは何時の事でしょうか。

最初に報道し、核心に迫ったのがスポーツ新聞。―― 従来のメディアが権力とガッツリ蜜月関係故でしょうが、その勇気、使命感は凄いね。
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