Newman

アシスタントのNewmanのレビュー・感想・評価

アシスタント(2019年製作の映画)
3.5
女性には響く映画なのだろうなと思う。若い女性がホテルの部屋を与えられ会長がそこへ。まるで現在、週刊文春につかまって休業中のお笑い芸人の話を観ているようです。有名大学を卒業したプロデューサー志望の女性がアシスタントとして配属され雑用係として働く。その仕事のつまらなさ。そして会長の女性問題を社内の担当部署に訴えるも将来を考えるのなら忘れろと言われる。これが仕事なのだと思うようになるという話(?)。両親が期待している分、やっている仕事のつまらなさが強調されているように思えた。ちょっと悲しい話だが2つ思い出した。一つ目は学生時代の話。教授が就職する時代の成績優秀者は石炭関係の会社に就職したものだが(本当に古い話ですよね)、最初の仕事が上京してくる組合幹部の懐柔策として女性を紹介することだったという話(そんな話ばかり講義の時間にする教授だったからか、その後、学生を裏口入学させたとして逮捕されました)。2つ目(同じような話ですが)。知人の外交官の話。国会議員が海外視察に出向くときに外交官の仕事は金髪美人を紹介することだったという話。マスコミを使わなくてもSNSを使えば誰でも情報発信できる現在は、そういうことはずいぶん少なくなっていると思う。思いたい。コツコツ努力して地位を得た人でも周りの人間がすべてイエスマンばかりだと、自分のことを何でも言うことをきかせられる人間と勘違いしてしまう人は多いということなのだろう。仕事部屋が暗いのにビックリ。あんなに暗いところで働いているのだろうか。
Newman

Newman