ジェイティー

RUN/ランのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

郊外で暮らす少女クロエは生まれつきの病で車いす生活をおくっている。
大学への進学を目指し勉学に励む傍らクロエは少しづつ母への疑念を募らせていた、それは処方された緑色のカプセルで少し前から飲むのを控えていたが薬の正体をネットの繋がらない中で懸命に調べた結果記載されている薬とは別の薬を処方されていた事を知るお話。

PC画面でお話を展開させる演出が話題を呼んだ「search/サーチ」の監督最新作。
前作もそうですが仰天ニュースなどでよく見る実際のお話みたいなものを映画として面白く魅せるのは凄いと思います。

限定された空間でのお話運びって難しい印象がありますが、必要なシーンとそれを程よく見せていく感覚は編集の成せる技なのかそれとも監督の腕なのか定かではありませんが90分(本編は85分くらいかな)にきっちりまとめあげていてとても好感が持てました。

登場人物も中々いい塩梅で現実にいそうなところも中々スリリングでした。特に運送業者のトムさんがまさにそれでとても常識人なので殺されちゃうのに心を痛めてしまいました。

そのほかは主人公のクロエのフィジカルが半端ないところが筋肉アクション好きとしてはとても良きと思ったり、母ダイアンを演じたサラ・ポールソンの盲目的な母性が不気味だったりと見所満載。
ラストの復讐は程よい後味の悪さとスッキリ感が入り交じり中々面白かったです。

昨今ホラーやスリラーも少し長めになったりする傾向がありますが、
この潔さを含め塩梅の良さが魅力の一つだと思います。
お勧めです。