主人公のクロエはワシントン大学を目指す少女。
重い持病を抱え、足は麻痺し、肌は発疹、喘息や糖尿病があり自宅で勉強や趣味の機械工作をしながら母と二人きりで暮らしている。
ある日、母が買ってきたスーパーの袋から黙って好きなチョコをもらおうとしたところ、一緒に入っていた母用の緑色の薬を見つけた。
その夜毎日のように飲んでいる大量の薬の中から昼間に見た薬を見つける。
母に聞くもごまかされ、またスマホを持たせてくれないクロエは家にある母用のパソコンで成分を調べようとするもインターネットにつながっていなかった。
薬がどうしても気になるクロエはたまに連れて行ってくれる映画鑑賞の合間に薬局に行ってみると…
子どもに極度に依存するがゆえに、子どもを自分に依存させようとする狂気の母と、車椅子の娘が母の行動から逃れようとする攻防が斬新で面白かった。
ラストは意外な結末だなーと思っていたら、最後の最後にスリラー色をしっかり出して締めくくったのは小気味よかった。