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RUN/ランのCのネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

献身的な母親と生まれつき病気がちな娘。ずっと二人三脚で生きて来た二人。ダイアンとクロエ。下肢の筋無力症のため車いす生活を余儀なくされているけど明るく好奇心旺盛で前向きな性格の娘クロエは18歳。地元大学に受かったら一人暮らしをする予定。

でもなぜか合否通知が来ない。もう来てもおかしくない頃なのに。しかもこの緑色の薬、何?新薬?聞いてないよ?ママの処方箋で私に?なんで?母親に対する不信から色々調べ出す娘。

やがて自分の子を亡くした女が病院から誘拐した赤ちゃんが自分だと言う事実に辿り着く。筋無力症も不整脈も糖尿病も喘息も、抱えている疾患はすべて母親…いや、自分を誘拐した女ダイアンが飲ませ続けた薬のせいと判明。

事実を知り取り乱すクロエ。和解を求めるダイアン。拒絶するクロエ。これからもクロエの世話をして暮らすのだと言うダイアンはクロエを地下室に監禁。逃げるにはもうこれしかない!と毒を飲んで自殺を図るクロエ。病院に担ぎ込むダイアン。胃洗浄で一命を取りとめたクロエ。クロエを自宅に運ぼうとして暴れるダイアン。警備員に撃たれるダイアン…。

…それから7年。刑務所病院で服役中のダイアンを見舞う一人の女性。入念な身体検査を終えて振り向いたのは成長したクロエ。寝たきりのダイアンの枕元に座り、実の親に会えたこと、大学を卒業したこと、今は幸せであること、結婚して娘が生まれたこと…身の上話をするクロエ。ずっと怯えた表情のダイアン。

面会時間も終了間際になり、口の中から何かを取り出すクロエ。取り出したのは緑色のカプセル。かつてダイアンがクロエに飲ませていた薬。犬用の筋弛緩薬。「ママ、お薬の時間よ」にっこり微笑むクロエ。エンドロール。
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