k

RUN/ランのkのネタバレレビュー・内容・結末

RUN/ラン(2020年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

searchを作った監督の2作目らしい。


冒頭、ダイアン(母親)が病院で未熟児の娘を出産。画面が暗転して、病状が順に説明される。ここで次に出てくるクロエ(娘)が色々な障害を持って生まれてきたんだと思わせるのがうまかった。

生まれつき多くの病気と障害を抱えながらも明るく前向きに生きる娘が献身的に支えてくれる母親の買い物袋から見つけた1つの薬からどんどん疑惑が膨らんでいって母親の愛情が狂気に満ちたものだったと知っていくという若干想像しやすい(予告で読み取りやすい)展開かと思いきや、、、、。

そもそも親子関係も無かったという展開は想像つかなかった。

冒頭に出てきた子供は実は死んでいてその娘を失った喪失感から他人の子供を誘拐し、育てていく中で手放したくないと考えた母親が取った行動が娘の体を薬で弱らせて支配していくという物語でした。

普通こういう系の物語って母親が警察に捕まって(もしくは死んで)終わる展開が多いけど、最後警察病院的なところで捕まった母親に笑顔で今の幸せそうな話をするシーンで「あ、あんなことされたの和解したんだ!」と思わせといて、笑顔で口に隠してた薬(昔自分が飲まされていた犬の薬)を取り出してお薬の時間よという娘と恐怖に怯える母親のシーンはやられた。笑
この復讐の物語はまだ続いてる。


想像をどんどん超えて話が進んでいくのに90分で収まるスピード感、すごい良かった〜。
途中で出てきた心優しいトムの扱いの雑さだけは気になったけど。笑
この監督の次回作も期待大だな。
k

k