ハル

花のあとさき ムツばあさんの歩いた道のハルのレビュー・感想・評価

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じんわりと、込み上げる映画だったなぁ。

秩父の山深い集落。

後継者もなく閉じることにした畑を
「せめて花を咲かせて、山に還したい」と
1万本もの花を植えたムツばあさんと、集落に住む最後の人々の暮らしを追ったドキュメンタリー映画です。

変りゆく時代の流れの中で、命を育み続けた土地への愛。そして消えゆく村へ寄せたムツさんの想いが、切なく、あたたかく。

人がいなくなっても、花となった命が、また引き継がれていくのでしょう。

春、満開の花々に囲まれた彼女の笑顔は、本当に素敵でした。
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