画一化された社会からの忍び寄る締め付けられるような日常生活と現在のコロナ禍が所々シンクロしたような作品である。
本作はミッドサマーのような終始仄暗い薄ら怖さを醸し出しており何とも言えない空気感で最後迄スクリーンに思いの他見入ることになった。
日本ではこういった均一化された建売住宅や団地群を郊外で見ることが出来るが欧米ではこれもまた恐怖を増長されるある意味フォーマットな光景なのだろう。
またこの作品は完全なる非現実な世界を描いている訳でなく何処か現実とのデジャヴな感覚を受け取る不思議な体感であった。
アイゼンバーグら著名な俳優も出演しており、またマグリットをモチーフにしたシュールなB級作品だと思う。