ジェイティー

ビバリウムのジェイティーのネタバレレビュー・内容・結末

ビバリウム(2019年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

新居探しに物件を見に来たカップルが宅地から出られなくなるお話。

所謂仕掛ける側が絶対的に優位で主人公たちがなすすべもないタイプの作劇で世にも奇妙な物語やジョジョのスタンド攻撃受けているような感覚になる作品です。

育てなくてはいけない子供の声を加工しているのかこれだけでも随分と不気味でしたし、親鳥を呼ぶ雛鳥の如く奇声をあげたりと、ゲーム感覚でもいる仕掛け側からするとこれは割と主人公二人に「おい、良いんだぜ?殴るなり殺してみろよ?」という煽りにも見えてしまう所がなんとも憎々しい演出です。
この作品はとてもシンプルなので演出を観ているといくらでも解釈できる所が最大のポイントなのでしょうか。
※人の一生や子育てや夫婦間の暮らし、代り映えしない毎日等

けれど仕掛ける側も罠にはまる側も誰も幸せではないのは観ていて伝わりました。
「育てることで解放されると言ったな?あれは嘘だ」って最終的にはなりますがこういった謎が残る作りの作品を観るのも映画の醍醐味かと、そういった意味ではお勧めです。