マッサージ屋2号店

アンダードッグ 前編のマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

アンダードッグ 前編(2020年製作の映画)
3.0
『百円の恋』武正晴監督作品。
3人の男をボクシングを通して描く物語。

森山未來演じる末永はかつて日本ライト級1位まで行ったが、現在はデリヘル嬢の運転手などをしながら噛ませ犬としてボクシングを続けている。
勝地涼演じる宮木は二世タレントながら売れない芸人をし、テレビの企画でボクシングをする事に。
エキシビジョンマッチで対戦相手は末永になる流れ。

主人公は末永なわけだが、転落人生を暗く送っているんですよね。
妻には逃げられ、周りは彼のボクシング人生は終わっていると思われ、仕事はデリヘル嬢の送迎やバイト。
ボクシングへの情熱は見えてこないがなぜか現役を続けている。

一方の宮木は親のおかげで高級マンションに住み、毎日パーティーしているくらい派手な生活をしているが自分の足で立っていない人生に苛立ちを見せている様子。
テレビ企画とはいえボクシングで何とかしようとしている気構え。

この2人の人生が見ていても非常にツライ。
そんな2人の対戦が『前編』のクライマックスなのだが…。
末永にとっては厳し過ぎるんですよねぇ。

ちなみに北村匠海演じる大村の方はこの『前編』に関しては順風満帆で、恐らく『後編』に色々あるようで。
どちらにしても『後編』を見ないと何とも言えない。
とりあえず続きが非常に気になる締めでした。