このレビューはネタバレを含みます
コカインで世界征服を目論むキリスト教会傘下のテンプル忍者団に立ち向かう突如恐竜に変身する能力を得た神父!というストーリーが最高です。怒る人も一定数いるような作風でしょうが、私は大好きでした。真面目にふざけていて素晴らしいです。
冒頭の手抜き過ぎる両親の爆発シーン、マネキンであることを隠そうともしない生首、打たれ弱い忍者、モロに手袋な恐竜ハンド、友人の神父(名前は忘れました)の雑なベトナム戦争の回想、特に感慨もなく生き別れの弟を惨殺、そして満を持して姿を現す恐竜神父の全貌と爆笑の連続でした。
ラストのテンプル忍者(何度でも言いたい呼称)vsもこもこした恐竜神父の死闘は、観客のいない何故か自主的に行われている着ぐるみショーみたいな趣で腹筋を痛めました。
黒幕のカンフー神父(名前は忘れました)の生首を掲げて、それを背景にガンジーの言葉を引用する演出には感動しましたね。
定期的にこういうふざけ倒した作風の映画が観たくなります。私にとってはライフラインの一つです。