土偶

グッバイ、レーニン!の土偶のレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
4.6
ずっと見たかった映画だけど、想像以上に良い映画だった。
主人公の嘘を滑稽に見せるためには当時の情勢をリアルに描く必要があり、ドキュメンタリーとしても良質のものだった。
そしてそれら全てを合わせた上で最後の母のために作ったフェイクニュースは母の生きた世界を肯定し、自分がこれから生きる母の世界を否定した世界を統合する試みであり、息子の世界に対する解釈であり態度表明のようで、それを母に見せる息子の姿もそれを見守る母の表情もとても素晴らしかった。
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