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グッバイ、レーニン!のsatoのレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
3.8
過ぎゆく冷戦時代の面影と、時代の転換期に左右される家族像をコメディ風に描いた作品。授業で鑑賞したけど、ひとつの家族映画としても上手に完成されてた。
既にベルリンの壁は崩壊したとは知らず、有るはずのないコカコーラ社の広告に訝しむお母さんの姿をみてると、人は無意識のうちにその時代・環境の影響を受けてることが実感できた気がする。
最後の主人公の台詞から、どんどん社会が変貌していってもお母さんのために東ドイツの生活を維持していったのは、罪滅ぼし以外にも楽しかったかつての家族像を思い浮かべていたんじゃないかと思った。だから途中で未来を生きる子供達がいる姉夫婦とギクシャクしたのもそれが理由だと思う。
この世代のドイツの人によっては、懐かしく感じる人もいそう。
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