このレビューはネタバレを含みます
社会主義のために尽くしてきた母が、心臓発作で倒れてしまう。
母が意識を取り戻した時には、東西ドイツは統一し、社会主義は敗れた。
真実を知り、母がショックを受けることを避けるため、息子のアレックスはあらゆる手段を講じて、母の理想の国を演出する。
知らない方が幸せなことも、多くあるのかもしれない。
「母のために」と、面倒なことを引き受け、周囲との摩擦も乗り越えるアレックスの母への愛はすごい。
アレックスとペアになったアンテナ会社の彼は、とってもアレックスに協力的だったけど、西ドイツ側の人間は東ドイツ側の人間に偏見などはなかったのだろうか。