M少佐

グッバイ、レーニン!のM少佐のレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
5.0
 この映画は東西ドイツが統一されて13年後の作品。
ずっと気になっていてようやく視聴。

東ドイツ。
ある出来事によって変わってしまった母親。
祖国の為に共産主義に傾向する。
その彼女は壁の崩壊の前に倒れる。
回復した彼女は東西統一も東ドイツ消滅も知らない。
息子は決意する。
我が家だけでも東ドイツであり続ける。
愛する母の為。

あの時代を知らなくても、ドイツという国を知らなくても面白い。
ややもすると説明的ではあるが、東ドイツとはなんであったか、あらためて考えさせられる。
だからといって堅苦しい場面ばかりではなく、息子の奮闘は見ていて微笑ましかった。
我々は国が無くなった事もなければ、民族の分断も味わった事もない。
この映画の見方も西側の目線で見ているので、こういう意見が出ますが、東欧諸国の人や朝鮮の人が見たら、どう思うだろう。

そういう意味でも興味深い、素敵な映画です。
M少佐

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