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グッバイ、レーニン!のppppppppのレビュー・感想・評価

グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)
4.5
授業で鑑賞
いつか日本語字幕付きでちゃんと観たい
冒頭は見たけど最初の10〜20分くらい見てない

タイトルはすごいおかたそうで頭痛くなっちゃいそうな映画なんだけど、すごく優しい人たちがいっぱいであったかい
家族も友達も近所の人までもみんなみんないい人たち

今年見た映画の中でも指折りの良さ
人に勧めたい


以下ネタバレ


お母さんとアレックスが逆転するところが本当に素晴らしい描かれ方をしている

まず《真実を知っている人》と《知らない人》
アレックスは東ドイツが倒れたという真実を知っていて、知らないお母さんに隠そうとした。
だけどアレックスの恋人がこっそり打ち明けたことでここの立場が逆転する。
アレックスが自分に隠そうとしていることまでわかった上で何も知らないふりをするお母さんと、お母さんが知っていることを知らないアレックス。3度目の偽ニュースを一緒に見ている時のお母さんの目の動きがすごい優しい。お母さんの"Wahnsinn"をアレックスは偽ニュースのことだと受け取るけど、見てるこちらにはアレックスがお母さんに対してしたことすべてなんだなっていうのがわかって、ここで涙腺をやられる。最後の最後のナレーションもアレックスは真実を知らないままなのがすごくいい。もう良さしかない。

あと冒頭では宇宙飛行士になって宇宙からお母さんに手を振ることを夢見ていたアレックスが、ラストにはお母さんがアレックスを空から見守ってるっていう逆転。


あとオタクなので、東独(普)が推しなので、推しの死を見た…って気持ちがすごく強かった。最後のナレーションにはまた涙が出そうだった。でもアレックスみたいにお母さんの思い出と結びついている人とか、「昔は良かったなあ」って時代の変化を嫌がる人たちの中で推しはこれからも生きていくんだな、って思うと救われるような気持ちになる。これはオタクの鑑賞。
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