フォロワーさん方のレビューがどれも素敵なものばかりだったので観てみました。
あらすじではコメディ作品と紹介されていますが、その一括りでは表せない奥深さの詰まった映画です。
私は今作のテーマは「家族」だと感じました。話の主軸は母と2人の子供にありますが、去った父や姉にも各々の家族があり、枝分かれするようにそれぞれの家庭が別々に、時に交わりつつ存在しています。家庭ごとに家族愛の形は異なり、表現の仕方もその家族次第。
本作の表題的面白さは東西ドイツ統合に翻弄される人々の悲喜劇とされますが、その内なる魅力は「家族」の存在にあるのではないでしょうか。
本作の途中で「アメリ」で使われていたBGMが流れて大変驚いたのですが、音楽を同じ方(ヤン・ティルセンさん)が担当されてるんですね。確かにエンディング楽曲がそれっぽい。