あんじょーら

逃げた女のあんじょーらのレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
2.5
2021年見逃し後追い作品 その4


そうか、初めて観る監督で、これは結構考えさせられるぞ、という感じです。すっごくいかようにも考えられる感じでして。この監督はちょっと一筋縄ではいかないタイプ。明確なカタルシスは訪れないタイプの監督だと認識しました。他の作品も見てみないと、多分評価できないし、もしかしたら繋がりがあるかも。


鶏が庭で飼われているくらいの田舎に見えるけれどソウルの何処か。結婚してから1度も離れた事が無かった夫が出張して久しぶりに1人になったガミ(キム・ミニ)は先輩であるヨンスンを訪ねるのですが・・・


別に著しく難解な映画ではないと思いますし、ただ単に明快な答えを提示されない事は事前情報としてあってもいいかな、と思います。そしてホン・サンス監督作品が好きになる人は結構一定数いると思いますし、私ももう少し見てみないと分からないですが、とても読み取ろうと思えばいくらでも出来そうな映画で、そういう意味で、豊かだと思います。


明快な大団円を望む人には向かないと思いますけれど。

とにかく、結婚後1度も離れた事が無かった夫婦の夫が出張になり、1人になった女ガミが、先輩2人を1人ずつ訪ね、最後に偶然同期(?)にも会う、という3部構成の映画ですし、短いです。それとあまりに異質な感じのあるカメラの寄りです、多分これもヒントの1つだと思います。


すごく女性を意識していると思いますし、それも結構不思議な感覚で意識している感じです。


基本的には女性に向けられた映画なのではないか?と感じました。


女性の方にオススメ致します。