菱沼

逃げた女の菱沼のレビュー・感想・評価

逃げた女(2019年製作の映画)
3.4
鑑賞後『逃げた女』というタイトルの意味を考えてしまう。
女性同士の会話劇が中心で、ただお喋りしているシーンが多いのだがその空気感がよかった。そして、そこに挟み込まれる若干不穏な男性の登場人物。1人目の先輩宅に現れた近所の住人との会話の噛み合わなさも不安感があったが、2人目の先輩のところに訪ねてきた男性は自分は観ていてはっきりと怖さを感じた。
ガミが何度も繰り返す夫についての話は、3人目の旧友の「同じ話を何回も話すのは本心ではないから」という言葉に繋がっているように思える。
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