あつぼう

マシニストのあつぼうのレビュー・感想・評価

マシニスト(2004年製作の映画)
3.3
とにかくクリスチャン・ベールの激痩せに尽きる一本です。
この映画のために30キロ近くも減量して撮影に挑んだのは凄いのですが、骨と皮だけみたいになってまで演じたのが虚しくなってしまうような、ありきたりなストーリーやったのが残念です。
劇中のセリフで「それ以上痩せたら死ぬわ」って言うけど、ほんと限界まで痩せてましたよ。この映画を観ていて少し前に観た【シークレット・ウインドウ】とよく似た内容やなって思いました。こちらは不眠症によって精神的に追いつめられていき正体不明の人物が目の前に現れるようになります。原因は違うけど2つの映画には共通点が多かったです。
人間って一年間もほとんど寝ないで生きていけるもんやろうか?それで仕事もしていて生活してるけど、普通なら3日間ぐらい寝てなかったらもう限界ですよね。若かったらまだしも、この映画の主人公は30代~40代って感じなんでもっと早く限界がきそうです。不眠症がどれだけ苦しくて大変かはクリスチャン・ベールの体を見たら伝わってきます。
この映画の主人公のように寝る事が出来ないなら生き地獄ですよ。

内容的にはありきたりやけど映画の空気が冷たい感じがして良かったです。これは監督の色使いの巧さやと思います。それほど盛り上がりはなかったけど眠くならなかったのは、この独特な空気のおかげかな。
謎解き要素があるけど、答えが少し弱いような気がしました。
もっと衝撃的なラストを期待してただけにちょっと肩透かしをくらった気分になりました。

個人的にこの映画でオススメ出来るのはクリスチャン・ベールの激痩せと、久しぶりに観たジェニファー・ジェイソン・リーの姿だけです。

結論!現実と妄想の境界線を楽しむ映画かな。
あつぼう

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