のりちり

アーニャは、きっと来るののりちりのレビュー・感想・評価

アーニャは、きっと来る(2020年製作の映画)
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映画館鑑賞。

毎年毎年、ナチスドイツに関連した映画が出てくる。
悲しいから観るのをやめようと思っていて、実際に観ない映画もあるのだが、観たくなる映画もある。
これもその1本。
ユダヤ人が逃げ込む国と言ったら、スイスだけだと思っていたら、スペインはフランコ政権下で、第二次大戦とは関係なく動いていたからか、スペインに逃げ込むという手段があったことを初めて知った。
(とはいえ、スペイン人もフランコ政権になって、国外に逃げた人も多くいたから、本当に行ってもいいものかよく分からない)
南仏と書いてあったから暖かい地中海を思い描いたが、山の中のひっそりとした街だった。
そんなところにも、ユダヤ人が逃げていくのではないかとドイツ軍が派遣された。
お互いつかず離れずの双方。
そんな1軒の家に娘のアーニャを待っているユダヤ人男性がいて、やってきたユダヤ人の子をスペインに連れて行こうと隠れていた。
見つからないように、事を運んだものの1人の幼い少女と男性だけがドイツ兵に見つかる。
もう戦争も終わる間際だ。
1944年の4月は映画を観る者にとって、大事な月日なのだ。
歩いて山を下りて行くドイツ兵たち。
最後にそんなひどい!ってことをしたが、彼らは、フランスでも1番ドイツと離れた場所に派遣されている。
その後、ちゃんと国に帰れたかもわからない。

アーニャはやってきた!
男性は?そこが気になるが、何もなかった。
戦争は悲しいことしか起こらない。
それに対して、少年の顔がきれいだったなあ。
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