籠

のぼる小寺さんの籠のレビュー・感想・評価

のぼる小寺さん(2020年製作の映画)
3.9
こてらです。
演じた工藤遥が素晴らしい。ひたすら登る姿の躍動感にドキドキ、キュンキュンさせられる。
小寺さんにインスパイアされたそれぞれはモラトリアムから自身のそれぞれの目標を見出していき、寄せ集めからの体育会的団体行動に基づく勝利を勝ち取らない話となる。
クラスの全員それぞれと話すことがないまま1年が終わり何年かするとアルバム見ても誰だかわからない。ましてや異性と話すことが出来たらそれは快挙だった。そんなことを思い出す何気ない会話や風になびく髪やゆれるビッグTとかたまらない。しかも普通の日常風景として地味に描かれる。
こんな普通の世界がこれからも残ってほしいと奇しくも幻となった東京オリンピックの年に願うばかりだ。
それにしても背中から始まるのはいいなぁ〜

ラーメンは「mellow」と同じくらい残念(-0.1)

2010年の私の年間ベストだった「武士道シックスティーン」から早10年。10年ぶりではないがディケイド監督とは呼ばれないでほしいから古厩作品はいろいろこれからも観たい。
籠