一人の政治家を追いかけて17年、その真っすぐさと人柄、そして支える人々の気持ちをしっかりとらえた良質ドキュメンタリー。
元官僚で正しいことをしたい人って、まっすぐで良い人なんだろうなって勝手に共感する。
でも日本の間接民主主義は政党ゲームでしか力を発揮できず、キラキラした32歳が4期、5期と経ることで気づけば50歳、若かりし頃には限界と見据えていた年代に差し掛かるリアリティ。
リアリティは劇場型に迫ってくるわけでなく、気付けばそこに忍び寄っている恐怖。
一つの事案で功績を残せた彼が、これからどんな政治家になるのか、そもそも政治家を続けるのか、興味を持たされる一本でした。
日本が良くなってほしいって思ってる人は多いはずなのにね、難しいね。
