おーけせらけせら

なぜ君は総理大臣になれないのかのおーけせらけせらのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観たいな、と思っていた作品が遂にNetflixで配信。

私は一介の若者ですが、私のような若い世代が見ても面白い作品だと思う。

安倍さんは右翼であるのに中道よりの政策を打ったりパフォーマンスをするのが悪い(狡い)、という趣旨の発言が印象に残っている。安倍は右の極地にもう出てしまっているので、党内では谷崎やその他の人が出てきても負けてしまう、というのに納得。

ポピュリズムの傾向が世界的に強くなっているが (特にコロナで自分と異なるものを排除しよう、という気風はアメリカで可視化されてしまっている)、心から中間層以下の人々の声を聞き、良い社会システムを...と望む政治家はなぜ最後まで貧しいままなのか。レンチンしただけの厚揚げを「うまい、うまい」と食していた小川議員の姿が凄まじかった。

日本の政治家は男性が多く、二世や三世がのさばり、彼らの経歴を見ると海外大学で学歴ロンダリング?してるような人が顕著(小泉某議員とか特に) 。現にそこまで優秀であるのならば、流暢な英語で海外の政治家たちと渡り合って欲しい。お金持ちのボンボンが箔をつけるために海外へ行って、何も学ばずに日本に帰ってきて「環境問題はセクシーに...」とか宣う政治家になる...。ナンソレ!

『政治が変わるには戦争か革命しかないんじゃないか』との発言もあったが、私も天変地異で全てがひっくり返って覆水盆に返らない限り、この国の政治や価値観(core value)は変わらないと思っている。

若者が諦めてしまっては元も子もないと思うが、若者が何かするという挑戦の土壌や成功体験の仕組みが乏しい環境では、この国が市政の方へ目を向けることは無いのだろうと悲観的な感情になってしまう。

本当に優秀な若い人材はこの国の政治が偏っていることを知っているので、官僚にもならないし政治家を目指さないだろう。頑張っても潰されることを知ってるから。

お子さんが父親の街頭演説に付き合い一緒に頭を下げる姿に、見ていて辛くなった。

名誉や金のためにふんぞり返っている政治家たちではなく、彼のような誰かの痛みを理解できる人に政治家になって欲しいと願う。

国会の議員数、減らせば良いのになー。
金も貰いすぎだよなー。
と思う。

安倍政権は移民を入れたくないから女性躍進をパフォーマンスとして謳っているだけ、と聞いたことがあるが事実女性は大卒でもなかなか生きづらいと思う。採用人数で男女別に定員数決まってたりするしね。

中高時代に優秀だったのは女子学生の方が多かったが、そっちの方が楽だから...と結婚して子育ての道へと流れていく同級生はいまだに多い。

そんな環境では女性活躍推進も何もないよな、と思う。

彼のような政治家が一人でも増えるような、評価されるような透明化された政治システムが出来ればいいですよね。

文書改竄もできないように電子化して全資料、北欧の議会のように共有しちゃえばいいのに。環境にも良いし。政治家の給料も下げ、本当に国を良くしたいという優秀で市井の声が理解できる人を集め、税金は社会保障や教育費などの補助に回して欲しい。

そうでない限り、若い人たちは結婚したい、子供を産みたいとすら思えないはず(余裕のある、恵まれている一部の人たちは違うだろうが)。