自分が政党政治のことにあまりにも疎いので勉強と思い本作を鑑賞。
冒頭、田んぼに囲まれた道端で演説をする姿にシュールな思いが込み上がる。
この人の著作を読んだ訳じゃないから詳しくはよく分からないけど、端々に語られる理念は納得できそう。
「この国はもうやっていけない、そろそろ本音を言って、若い人たちに頑張ってくれとお願いしなければならない状態なんだ」とか。
で、それを実現するために自分が政治家になって牽引しなきゃ、ということで日夜奮闘をしている、と。
ただなんにせよこの人のやり方が常にど直球、どストレートで嘘偽りなく真っ向勝負。ちょっとどうかしてるんじゃないかと思うぐらい一本気なんだけど、信念のみで貫いてゆくその姿勢と熱量がものすごくて、頭が下がる思いがしてしまう。
特に最後の選挙の大接戦は胸熱だった。
頑張って欲しいとは思うけど、でもこの人が権力を持ったとして、その権力をうまく使いこなすことができるのかなとも思ってしまった。
器が大きいのか小さいのかよく分からなくて…。
「なぜきみは総理大臣になれないのか」というタイトルが絶妙に的を得ているようで、酷だなと思った。
ともかく、この映画を見て自分の選挙区のことに興味を持ち始めることができたので、自分にとって十分にみる価値ある作品だった。