なつ

なぜ君は総理大臣になれないのかのなつのレビュー・感想・評価

4.5
衆議院議員、小川淳也(当選5期)49歳。
2003年、民主党より初出馬してから、監督が追いかけた17年間の軌跡。

ドキュメンタリーて一言で“時間”だなぁて感じた。
めえめえ泣いてた5歳の娘ちゃん達が成人して、お父さんを支え、自転車に乗り、ビラを配り選挙を支える健気な姿に泣く。
奥さまはあか抜けたし、覚悟が出た。
美しいお母様に、キラーワードを放り込むお父様がツボだった。
慶應義塾大学の教授の応援演説に号泣でした、私。

政治家の資質てなんだろう?
小川さんて人は、全く変わらない。
責任感が強く、情熱的で、油揚げが好物で、家賃4万7000円の賃貸に住み続ける。
32歳の初出馬から瞳が綺麗なまんまだし、姿勢も物腰も柔らかい。
あんな魑魅魍魎とした政治の世界、麻生太郎のような怪物達の居る世界に17年居て変わらないって…。
“したたかさ”がないて言われてたけど…
それもあるけど、強いていうなら決断力が…もしかして?と感じたかな。

でも、こんな私利私欲に走らない、党利党略にとらわれていない!
こんな人に任せたいじゃないかよ!
って、画面を見つめながら感じたな。
だって国、国民のことしかこの人には、見えてないもん。ぶれずに、純粋に。

くしくも都知事選はもうすぐだし、コロナ禍だし、真剣にこの国の未来を考えることに参加する為にも、今観るべき作品でしたね。
なつ

なつ